妊娠〜出産の記録xiii いざ死闘!!出産へ!
予定日4日前の2019年4月4日、その日は夫と家で夕食を取り、20時頃デザートを食べようとしていました。この日のデザートはローソンで新発売の「バスチー」!前から気になっていたので、夫が買ってきてくれて、とても楽しみにしていたのですが、クッションに座っていたら突然、シャーッと勢いよく何か液体が降りて来たのです!
生理にも似た感覚で、とにかくテンパりました!
「えっなんか出てる!なんか出てる!どうしよう!」
立ち上がれずに、パニクッていると夫も「えっ!どうしよう!」と一緒になってパニック(笑)
2人でアタフタしつつ、とりあえずトイレで確認してみよう!ということになって、そぉっと立ち上がるともうポタポタ垂れているではないか。
2人でトイレに行くと、座った途端にまたシャーッ!!と。
血ではなく、カルピスみたいな少し白濁していて、でも透明に近い水でした💦
この時点で痛みは全くなく、動くと水がチョロチョロ出てくる状況で、これはつまり嵐の前の静けさで、いつ来るかわからない陣痛への恐怖に怯えました。
とにかく用意していた入院セットを持って夫と母と車で日赤へ急行しました!
道中、日赤へ電話すると、
「おそらく破水だと思います。痛みはないのですね!破水してから24時間は赤ちゃんは大丈夫なので、バスタオルを巻いて安静にしてすぐ来てください!」
車の中で母が出産に怯える私に、「全然耐えられる痛みだから大丈夫よ!」と言ってくれたので、少し気持ちが楽になりました。それよりも10ヶ月間、ずっとこの手に抱きたくて何度想像しただろう赤ちゃんに、やっと会えるんだ!という嬉しさを胸に、全く痛くないお腹を撫でながら、後部座席で横になっていました。横になっている間は破水の感覚はありませんでした。
20時半頃。日赤に着くと、夫が車椅子を持って来てくれて、乗った途端にまた破水の感覚が!
すぐに産科病棟に運ばれ、看護婦さんにつけていたナプキンを渡し、破水と確定!
病室の準備をするまで横になって待機していました。
22時頃、病室に移動しましたが、痛みは全くなく、看護婦さんに
「今日は生まれないので、一旦ご家族は帰ってください。」
と!
えぇ!背中さすってくれたりテニスボールをお尻に押し当ててくれたりしてもらえないの!?
これにはガーンとなりました(;ω;)1人で初めての強大な痛みに立ち向かうのか?!もしこんばんは〜って生まれて来ちゃったら?ちょっと産道が空いてて思ったより早く着いちゃってさ〜ってなるかもしれなくない?
夜通し付き添ってくれるつもりでいた夫と母も少しがっかりした様子で、帰って行き、私は2人部屋のベッドで横になってスマホをいじっていました。カーテン越しに隣の人の苦しむ声が聞こえ、私だけじゃないんだ!と思えました。
そして30分後ーあれ?お腹が…イタタ!!痛すぎて横になっていられない!
どんな痛みか表現すると、スーパーお腹を下した感じ…!
ハァハァ言いながらナースコールを押すと、看護婦さん、「あっこれ陣痛始まったわ。もう分娩室に移動しましょう!」
えぇっ!もう分娩室に行くんですか!?
私が30分間いたのは分娩準備室という、まだ当分生まれそうにない人がいる部屋だったのですが、私の場合はもう陣痛の痛みが強いからいつ生まれてもいいように分娩室に移動されたわけです。
陣痛の痛みは5分程度でスッとなくなり、噂は本当だったと検証できました。その間に車椅子に乗って、分娩室に移動し、まずは分娩台に横になりましたが、しばらくするとまたモーレツな波が来て、あまりの痛さに気持ち悪くなって、枕元に小物を入れたビニール袋があったので、中身をひっくり返してそれに吐きました。
っていうかこの部屋私だけで誰もいないんだけどっ😭!?
時々看護婦さんが来て、背中をさすってくれるけど、こんな時に夫がいてくれたらどんなに良かっただろうと悲しかったな〜💦
椅子に移動し、背もたれにしがみつくような感じで陣痛の波を堪え、治まると気絶したように眠りを繰り返し、朝5時。
「そろそろご家族を呼んでください。もうすぐ赤ちゃんに会えるから頑張って!」
もはや徹夜で痛みと戦った疲労で意識も朦朧としていましたが、なんとか母と夫に「すぐきて」とLINE。
しばらくして夫から着信がありましたが、丁度陣痛が来ていて、何も喋れない。「ウーン!ウーン!」としか言えず、早く切って欲しいのにずっと電話を切らずに「大丈夫?」と聞いてくる夫に腹が立って来たので、力を振り絞って切りました😅
6時過ぎに家族が到着し、汗を拭いてもらったりうちわで扇いでもらっていましたが、ここはサウナか!?っていう程部屋が暑くて、大変でした!でも母の扇ぎ方が激しすぎて、顔の前でバンバン扇ぐものだから息が吸えなくて、でも言葉が発せなくて、手で振り払いました。(笑)
あと日赤ではあまりこれやっちゃいけないとか細かいことを指示されず、私はいきむ時に目をギュッと閉じていて、しばらくは目の周りがぐるっと一周紫色に腫れて、まばたきする時にズキッと痛かったです💦
8時頃から「はいっいきんでー!もうすぐ生まれるよー!」と言われ続け、もうちょっとの辛抱だ!あと一回頑張ろう!とか思っていきむんだれど、なんだか手応えがない。
もういきむことに疲れ果て、「たっタイムー!」って叫びたいけど、赤ちゃんがそうはさせてくれないんですよね。
そして12時。
「お昼の支度ができたので少しでも食べましょう!」と看護婦さん。
無理無理無理!匂いを嗅ぐことすら無理ですYO!
もはや声も出せず首を横に振ってNOとジェスチャー。
意識が遠のいていく中、そろそろ破水してから時間も経つし、母体も疲れているので陣痛促進剤を打ちましょう的な話が聞こえ、人が沢山部屋に集まって来ました。
陣痛促進剤を打たれると、もう過去最高のビッグウェーブが来て、超絶にいきみたい衝動にかられ、さらに看護婦さんがいきむために今までなかった足乗せ台と握りしめるハンドルを用意してくれたので、両足を踏ん張ってハンドルを握り、渾身の力を振り絞ってウオー!!っといきむとかなり手応えがあり、「頭が見えたよ!!」という声、「吸引しよう!」という声が聞こえ、
ヴヴヴヴヴ!!
吸引機を入れられる際、結構振動がありびっくりしましたが全然痛くはなかったです。
もう一度みんなに「「いきんで!!」」と言われて、ようやく産まれて来てくれました😂
13時16分。13時間20分に及ぶ長き陣痛との戦いは幕を閉じた。
「「「おめでとうございます!産まれましたよ!」」」
その言葉を聞いた瞬間、安堵感と達成感で心が満たされました✨
実際に体験してみて、出産の渦中にいる時はすごく辛いけれど、終わってしまえばあの痛みは耐えられる!と胸を張って言えます!
我が子を取り上げてくれた先生が、
「いやぁ大きいね!どうりでなかなか産まれなかったはずだよ!」
とおっしゃり、体重を測るとなんと3730g!!
これには先生や看護婦さんたちもびっくりされていました!
一度産声を聞いた後、一旦綺麗に拭かれて看護婦さんに抱かれて近くにやって来た我が子。
初対面なので、緊張しました(笑)
「とっても美人な女の子ですよぉ〜!」
と看護婦さんが言いながら、見せてくれたお顔は…
ちょっと眠そうなガッツ石松!😂
でも、本当にちっちゃくて、熱くて柔らかくて、言葉で言い表せないくらい可愛かったです❤️生まれてきてくれて本当にありがとう!心からそう思いました。
守ってあげたいじゃなくて、守りたいと純粋に思うのは、本能なのでしょうか。
分娩後すぐ、バースプランで希望していたカンガルーケアをさせてもらい、その間に傷口の縫合をして頂いたのですが、これがめちゃめちゃ痛かった💦
先生も、これ以上痛いのはもう嫌だよね、と麻酔を打ってくれましたが、それでも結構痛かったです(;▽;)
そういえば、バースプランに胎盤を見たいと希望していたのに見せてもらえませんでした。その時はもうテンション上がって全く忘れていました😅
あと、赤ちゃんて赤いから赤ちゃんなんだなぁと思いました。
娘はしばらく黄疸もあって、顔がオレンジ色っぽくなっていたので、最初から母乳だけでなく、ミルクを与えてもらいました。
赤ちゃんの名前はいくつか候補があり、夫と顔を見てから決めようねと話していました。
候補として上がっていたのはこの3つ!
「ミレイ」フランスでよくある名前で、フランス人のグランパの案!
「マリ」私がマリーアントワネット大好きだから!
そして、夫と2人、顔をまじまじと見て。
おにぎりみたいで顔もまん丸だし、なんだかマリっぽい!
他に選択肢がないくらいマリがマッチしすぎてあまり迷いませんでした😅
マリ、これからよろしくね💓